「頭は低く、目は高く、口を慎んで、心を広く、孝を原点として、他を益する」について【2023年5月】

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「頭は低く、目は高く、口を慎んで、心を広く、孝を原点として、他を益する」

この言葉は、極真空手創始者である大山倍達が言った言葉です。

僕は、幼少のころ極真空手をしていました。

日々の稽古終わりに、唱和していたのがこの言葉です。

子供のころは、何気なく聞いていた言葉なのですが、年を重ねるにつれてこの言葉の重みを感じてきたので、書こうと思いました。

大山倍達とは

大山倍達は、世界各国を巡りさまざまな格闘技を研究、空手の指導を行い、直接打撃制の空手『極真空手』を作り出した武道家です。

現役時代は「牛殺し」と呼ばれる強さを誇っており、『空手バカ一代』という漫画の主人公のモデルになった人でもあります。

最近では『範馬刃牙シリーズ』に出てくる愚地独歩のモデルも大山倍達だそうです。

簡単に説明すると、大山倍達はめっちゃ強い人です。

この言葉は、めっちゃ強い大山倍達が、強者こそこの言葉を忘れてはいけないと作った言葉です。

言葉の真意と考察

頭は低く

「常に謙虚でいなさい」という意味。

人は強くなり、力を手にすると思いあがってしまいます。このことを懸念して大山倍達はこの言葉を言ったのだと思います。

社会でも、立場が上になり力を手にした人の多くは、すべての方がそうだとは言いませんが、「自分はすごいんだ」と思いあがってしまう人が少なからずいると思います。

そのおごりや思い上がりが、自分の足を引っ張ることを大山倍達はわかっていたのでしょう。

例えば、下の立場の人がついてこなくなったり、現状から成長ができなくなるなど、自分にとって良くないことが起こります。

強い者こそ、誰に対しても、何事に対しても謙虚な姿勢で向かい合うことを忘れてはいけないという真意があると思いました。

目は高く

「目標は高く持ちなさい」という意味。

先ほど「頭は低く」では、謙虚でいることの大切さを言いましたが、謙虚でいるだけでは人は成長しません。

もちろん謙虚でいることは大切ですが、目標を高く設定するから人は成長するのだと大山倍達は言いたかったのだと思います。

人から褒められたとき、認められたとき、評価をされたときに「自分はまだまだです」「これからももっと頑張ります」など、謙虚さの中にも目標を高く持つとが大事だということです。

自分をへりくだるのではなく、日々、昨日の自分に負けないように精進していく姿勢が、人を成長させるという真意があると思いました。

口を慎んで

「余計なことは言わない」という意味。

人はつらいことや、苦しいことがあると、人に対してや物事に対して余計なこと(悪口や愚痴)を言ってしまします。

そういうことを口にしてしまうと、最終的には言霊として自分に返ってくることを大山倍達はわかっていたのだと思います。

「人を呪わば穴二つ」ということわざもあるように、人や物に対する悪口や愚痴は、いずれ倍になって自分にも返ってきます。

例えば、悪口を聞いた人があなたについてこなくなったり、現状の仕事に対して愚痴言っていたら仕事がなくなったりしてしまいます。

そうならないためにも、余計なことは言わずに、自分の目標のために、今するべきことやるべきことに集中することが大事だという真意があると思いました。

心を広く

「広い心を持ち優しさを大事にする」という意味。

もっとかみ砕いて言うなら、イライラしない、怒らない、我慢しなさいということです。

先ほど「口を慎んで」でも言いましたが、 人はつらいことや、苦しいことがあると、人に対してや物事に対して余計なことを言ってしまします。

余計なことを言ってしまうのは、我慢が足りないからです。

強い者、立場が上の者であれば、小さいことにこだわらず、大きな心で何事にも向き合いなさいということを、大山倍達は言いたかったのだと思います。

しかし、イライラしたり怒ったりすることは、人ならだれもが持つ感情です。

そういう時は、感情を表に出す前に一度、自分を落ち着かせる努力や訓練をしてみるのもいいかもしれません。

感情を表に出したからっといて、人がいうことを聞いてくれるわけでも、現状がよくなるわけでもありません。

感情のコントロールができるような強さを、身に着けることが大事だという真意を、この言葉から感じました。

考を原点とし、他を益する

「親孝行を原点として、他人に利益をもたらしなさい」という意味。

力のある者は、その力を人のために使いなさいということを大山倍達は言いたかったのだと思います。

そして、人のために使うなら、まずは自分の親のために使いなさいということだと思います。

なぜなら、今の自分の存在があるのは親がいたからこそであり、自分が力を手に入れることができたのは親のおかげだからです。

力のある強者であれば、人のため世のために使うことこそが使命であると大山倍達は伝えたかったのだと思いました。

まとめ

子供のころは、この言葉の意味がいまいち理解できませんでした。

大人になり社会人になって、最近ではこの言葉を常に意識している自分がいます。

常に謙虚で、目標を高く持ち、余計なことは言わず、心を広く持ち、親に感謝し、人に喜ばれるような存在になれるように、日々努力して、人生を歩もうと思います。

以上です!ありがとうございました!

※内容についてはあくまで、ぼく個人の考察ですので、あしからずご了承下さい。

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